クラシックギタリスト、益田正洋さんのギターの想い

2022年2月23日は「益田正洋デー」を開催いたしました。
益田さんは日本のクラシックギター界の実力派トッププロとして有名な方です。
井桁が指導している演奏時の身体の使い方「バラトレ」の研究協力者でもあります。
ご自身は天才少年と言われながらも演奏の機会で実力を発揮できなかったというお悩みがあったようです。
それを克服しての大活躍中のなか、スーパーレッスンでお話がうかがえるのではと楽しみにしていました。
そしてそのご縁で井桁とのコラボでバラトレワークショップを公開レッスンに併設させてもらいました。
盛り沢山な1日なのでたくさんの収穫がありましたがまとめて書き留めてみました。

益田正洋 バッハを弾く

まず、11時からは益田さんの編曲によるチェロ組曲1、3、6番の演奏会。

本来はチェロで弾くために書かれた曲をクラシックギター演奏用に書き直す”編曲”という作業があります。
その作業はとても時間と労力が必要です。
そのため、一般的には過去に書かれた編曲を利用して演奏することが多いのです。
でも益田さんは、1から編曲を手掛け、CDリリース、曲集も出版されていてバッハへのこだわりを感じさせます。
クラシックギター独奏では弾きやすい調に転調して演奏することが多いのですが原曲にこだわった編曲にしています。
そのため超絶技巧の連続なのですが、あざやかに弾きこなしていました。
緻密で美しい歌い回しに聴衆はバッハの世界に引き込まれていきます。

お客様の中にプロのチェリストの方がいたのですが
「6番はチェロで演奏するよりギターで聴いた方がよかった」
というギタリストにとっては嬉しい感想もいただいています。

レッツトライコンサート


午後の1時からは「レッツトライコンサート」という、井桁教室ではおなじみのコンサートでした。
プロのギタリストのコンサートでは、大曲、難曲が演奏されることが多いのです。
コンサートとしては楽しめますが、ギター初心者にとっては雲の上の曲です。
そこで、初心者、中級者の方でも弾けるような曲のコンサート「レッツトライコンサート」を時々開催しています。
今回はそれをトッププロの益田さんが引き受けてくれました。
初心者にとっては夢のようなコンサートです。
ご自分が今、練習している曲をコンサートで弾いてくれるのですから。
マリアルイサやラグリマなど発表会でおなじみの曲から、アルハンブラの思い出などの名曲まで。。。
でも、終了後の生徒さんの感想は
「自分が練習している曲と同じとは思えない」(笑)

スーパーレッスン

14:30からは公開レッスンを行いました。

益田さんのレッスンの前に、井桁の1時間ワークショップを開催いたしました。
今回のレッスン会は特に女性や手の小さい方を対象としています。
そこで、楽に左手が弾けるようになるための座り方をワークしました。
座り方を気をつけるだけで腕の動きが楽になり、いままで弾きにくかったことも改善されます。
終了後には色々な質問があり、身体の使い方にも興味を持っていただけたようです。

続いて、女性生徒さん3名のレッスンが行われました。
レッスン曲は月光(ソル)、魔笛の主題と変奏(ソル)、フリアフロリダ(バリオス)。
どの曲もギター学習のうえでは欠かせない名曲とあって、皆様、興味深々。
たくさんの名アドバイスがありましたが、全てのアドバイスに共通していたことは
「基礎が大切」
ということと感じました。
「まちがったら恥ずかしい」「自信がないな」などに気がとられて演奏が小さくなってしまうことがあります。
「そんな時には、気にしない、楽譜をしっかり見て弾いてください」
というアドバイスが印象的でした。
また、是非、青葉台にきて演奏していただきたいです!

井桁ギター教室ではレッスンだけでなく、いろいろなイベントを企画しています。
弾くだけでなく、集う、音楽の世界を広げる、そんな教室です。
もしご興味がありましたらホームページをのぞいてみてください!
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井桁ギター教室

井桁 典子

井桁 典子

井桁典子ギター教室主宰

初心者を教えて40年以上の経験から、身体に負担なく楽に上達する方法を研究しています。
“ギターライフを楽しんでもらいたい”その思いから、皆様に情報発信をしています。
楽器演奏をするときの身体の使い方の専門指導「ミュージックボディーラボ」も主宰しています。

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