ギターを弾くと指が痛い。クラシックギターの左手親指1

ギターを弾くと指が痛くなったりしませんか?
我慢すればそのうち痛くなくなる
痛いのは当たり前
そう思っている人は少なくありません。
このブログでは「左手の親指が痛い」意外な原因と解決法をお知らせします。

ギターを弾いて指が痛くなるのは危ない状態です

初めてギターの練習をすると左指先の皮膚がこすれて、慣れるまで少し痛いかもしれません。
でもそれは数日で痛さを感じなくなります。
特にクラシックギターのようにナイロン弦の場合はほとんど痛くありません。
それ以外の痛みがある場合は弾き方を間違えていると思ってよいでしょう。

痛いところが熱を持っている場合は腱鞘炎の疑いがありますので、練習をやめて医師の診察を受けてくださいね。
そのまま練習を続けると炎症がひどくなってしまいます。

このブログでは痛くならない方法をお伝えしています。
それはこんな方法です。

指が痛いと上達が遅れる

練習している時や練習のあと、時々痛むという程度だと「少し休めば治る」と思っていませんか?
そのまま続けていては危険です。
腱鞘炎などのトラブルがおきたり、上達が遅れます。
指も含め“身体の使い方が悪いですよ”ということを「痛み」で教えてくれているのです。
身体の使い方が悪いと当然、上達も遅くなります。

また、今は痛みがない人でも身体の使い方には注意を払いましょう。
若いうちは多少無理をしても回復します。
でも年齢を重ねていくと、回復力が落ちていきます。
そうすると疲労がたまり、だんだん指のコントロール力が落ちていきます。

親指の付け根が痛い

親指が痛くなる典型的な場所は指の付け根のところです。
手首と感じる方もいるでしょう。
親指の付け根や前腕の腱鞘にトラブルか起きることがよくあります。
指を動かす筋肉は前腕の中にあって、その先端は腱(すじ)になっています。

腱の先が骨についていて関節を動かしています。
腱が骨とずれないようにあちこちに腱鞘(さや)という通り道があります。
その腱鞘の中を通っている腱が何らかの理由で擦れてしまい炎症をおこすのを腱鞘炎と言います。

親指を反らせたり、曲げたりすると手首や親指の関節に痛みがおきます。

長時間弾いたら痛くなるのか

長時間練習したから「痛くなった」と思われがちです。
でも本当にそれだけでしょうか?
毎日10時間も練習していても痛くならない人もいます。
たった10分くらいしか練習しないのに指が痛くなることもあります。
その差は何でしょうか?
単に生まれ持った筋肉の強さだけではありません。

親指の痛みの隠れた原因

休まず長時間練習をすると疲労により痛みがでます。
長時間歩いたら足が痛くなってしまいますね。
それと同じことです。

ギターの練習は、痛くなったら休めば治りますが、再開すると、また痛くなってしまいます。
それでは上達がすすみませんね。
痛くなる原因を取りのぞかないと改善されません。

過度な長時間練習以外にも気がつかれない原因があります。
それは弦を押すときの指の力加減です。

演奏中の左手の親指はどんな状態ですか?
もしかしたら、すごく力をいれていませんか?
親指をしっかり押さないと他の指が弦を押せないような気がしているのでは?
そんなことはありません。

弦はしっかり押さえない

親指は軽く添える程度で大丈夫ですが、それ以上に力を入れてしまう原因があります。
それは、「弦をしっかり押さないと音がビリつく」という気持ちが働くことです。
必要以上の力で弦を押していることがよくあります。

実際に弦をフレットに押し付ける力はどれくらい必要でしょうか?
弦のテンションや弦高(弦とフレット棒までの高さ)によって違いますが弦をほんの1〜3mmの高さを下に沈めるだけです。
それは、みなさんが思っているよりずっと少しの力でできます。

他の指の使い方については下のブログでも解説していますので是非お読みくださいね。

腕で支える

もう一つの原因は「ギターは指先だけで弾いている」と思っていること。
実は指だけでなく、腕や身体全体が大きな働きをしています。

弦を押すために親指とでギュッとはさんでいませんか?
「親指ではさむ」という方法は簡単ですが指に負担をかけすぎます。

弦を押すためには“指先を弦の方向に下げる”という動きをしています。
そしてそのために“手指を腕が支えている”ことが重要です。
この方法では親指は大きな力は要りません。
そして効率よく速く指を動かすことができます。

ためしに、親指をネックに触れないで弦を押せるか試してみてください。
その時、ひじをいつもより高く掲げておくとやりやすいです。
案外、親指がなくても押せましたね?

指だけで弦を押していると思っていると腕の力を使わなくなります。
そうすると親指とで挟むように押さえたくなります。
そして親指に力を入れたくなってしまいます。

それより、腕でしっかり手指を支え弦の上に指を保ちます。
指を弦を下に押すように伸ばすことができれば親指の力に頼る必要がなくなります。

まとめ

親指が痛くなる原因はいろいろとありますが
「弦を押すのには力がいる」
「ギターは指だけで弾いている」
と思い込んでいることです。

これを防ぐためには、
弦を押す力がどのくらい必要かを感じること。
腕で手指をしっかり支えられるようなフォームで練習すること。

痛みが指に起きていても指だけでなく身体全体を見直す必要がありますね。

最後までお読みくださりありがとうございます。

ギターの上達は練習量だけでなく身体の使い方も大きなポイントをしめています。
随時、ギターを弾く時の身体の使い方やトラブルの防ぎ方のセミナーを開催しています。
指が痛くない人にも上達のヒントになります。
是非、ご参加くださいね。

痛くならない弾き方1dayセミナー

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井桁 典子

井桁 典子

井桁典子ギター教室主宰

初心者を教えて40年以上の経験から、身体に負担なく楽に上達する方法を研究しています。
“ギターライフを楽しんでもらいたい”その思いから、皆様に情報発信をしています。
楽器演奏をするときの身体の使い方の専門指導「ミュージックボディーラボ」も主宰しています。

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