アルペジオ に挑戦!ギター初心者でも曲を楽しみながらコードを覚える方法 その3

”ギター初心者でも曲を楽しみながらコードを覚える方法その1”では簡単コードをご説明しました。
簡単コードは1〜3弦の高音部だけですが、その分簡単に曲が楽しめましたね。
どんどんコードを覚えて左手をレベルアップしていきたいですね?
でもその前に、指先を使って弾くフィンガーピッキングの練習をして見ましょう。
実はギターは右手が重要なのです。
この練習をしておくとアルペジオが簡単に弾けるようになりますよ!

簡単コードCとG7の復習

”その1”でご紹介した簡単コードをご説明します。
コード(和音)は2〜3つの音がでていればコードとして成立します。
それを利用してギターの弦の1弦2弦3弦だけを使った和音で伴奏してみましょう。
CG7のコードのダイヤグラム

弾く時は1〜3弦だけをストローク(ピックや指1本で弾きおろす弾き方)してください。
これなら指1本で押さえが完結でき、すぐコード伴奏できますね。

3本の指先で弾く

今回は右手をストロークではなく、1本の弦に1本の指を使って弾いていきます。
こんな感じです。

これをアコギのジャンルではフィンガーピッキングと呼んでいます。
クラシックギターでは常にこの方法で演奏しているのが大きな違いです。
クラシックギターは右手の使い方が特色があるのですね。

少し難しいですがここで練習しておくと、あこがれのアルペジオ(和音を1音づつバラバラに弾く)はすぐに弾けるようになりますからがんばりましょう!
3本の指でC,G7を弾く練習をしてみてください。
人差し指( iと表記されます)中指(m)薬指(a)を使って弾いてください。

ギターは右手が大切

”左手の押さえだけで精一杯なのに右手のことまで注意できない!”

そう思ったのではありませんか?
もちろん演奏中は見ないで弾くのですから難しいですよね。
”感”だけが頼りです。
練習していくうちに、かなり正確に弦に指を戻せるようになります。

私は40年間、ギター教室で初心者の方を指導しています。
”独学で練習していたけれどアルペジオが難しくてできない”
と言って教室に習いにくる方がいらっしゃいます。

すでに左手はかなり上手で、コードフォームもたくさん覚えています。
でも、ストロークでの伴奏はできるけれど、アルペジオができない、ということがお悩みです。

左手は練習して自由自在に使えるようになったのですから、右手もできるはずです。
ただ、左手が重要と思っていて右手は練習してこなかったからです。

初心者の人も、始めからじっくり右手だけの練習をしておきましょう。
youtubeの解説動画では左手の使い方を見せているものが多く、右手の動画は少ないですね。
ここで詳しく説明していきます。
アルペジオ もすぐにできるようになりますよ!

ストロークの伴奏だけでは曲が単調になりメリハリをつけにくくなります。
また、静かなバラード調の曲にはアルペジオは欠かせません。
1曲の中でもストロークとアルペジオの両方が使いこなせるようになるとオシャレですね!

右手の定位置

一般的に、曲集や歌本にはストロークの指示は書いてありますが、右手の指順を書いてある場合は少ないです。
それはいろいろなパターンがあるからです。
指順の絶対的な決まりはないですが、定番の指順がありますので、まずそれを練習してみましょう。

(ご自分から見て一番下の弦が1弦です)

1弦(一番高音弦。①と表記します)に薬指(a)
2弦(②)に中指(m)
3弦(③)に薬指(a)
指先を弦の上にのせるようにセットしてみましょう。
(上に、ということがわかりにくいですが、表面板に対して垂直上から、という意味です。)
弦の表面をなでるようにリリースしてみましょう。
音がでましたね?
音が出たらまた同じ弦に指先を戻してみましょう。
一回弾いたら、指先をさっきの弦に戻す、というイメージでやってみてください。

弦や指を見たら上手くいくとは限りません。
見ないで弦の上に指を置くということは難しいですね。
でも、いつまでも見ながら確認していると、かえって上達するのが遅くなります。
思い切って見ないで練習してみましょう。
間違えても心配しない!

この時に腕や指に力はいりません。

親指(pと表記されます。Tの場合もあります)も入れてみましょう。
主に4〜6弦を担当することが多いです。

アルペジオ をしてみよう

それではいよいよアルペジオしてみましょう。

まず
p(親指)を⑥(6弦)
i(人差し指)を③(3弦)
m(中指)を②(2弦)
a(薬指)を①(1弦)
に、上からそっとおきます。
そのままの状態で親指から順番にそっとなでながら弦をリリースしていきます。
この時、重要なのは1本づつ順番にリリースすることです。
i(人差し指)を弾いたらつられて他の指も弦からはずれてしまったら失敗です。

頭の中で、親指、次は人差し指、中指、薬指と思い浮かべることが上達のコツです。
”なんとなく指を動かす”のではきれいなアルペジオ になりません。
必ず、指の1本1本に順番通りに”弦をなでろ”と命令してください。
速く弾くより1音ずつ確実にゆっくり弾く練習をすることが大切です。

これでアルペジオができました。
次回、その4でロンドン橋の伴奏で使ってみてください。

まとめ

いかがでしたか?
難しいと思っていたアルペジオ が弾けるようになりましたね?
左手のことばかりでなく、初心者のうちから右手も練習しておくことをおすすめします。
定番の位置で、右手だけで練習すると効果的です。
ギターは左手が難しい、と思われがちですが右手もとても重要です。
アルペジオ の練習はゆっくり右手だけでおこなってくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。
”ギター初心者でも曲を楽しみながらコードを覚える方法 その1”と”その2”もご覧いただき、フィンガーピッキング、アルペジオ を応用してみてください。


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井桁 典子

井桁 典子

井桁典子ギター教室主宰

初心者を教えて40年以上の経験から、身体に負担なく楽に上達する方法を研究しています。
“ギターライフを楽しんでもらいたい”その思いから、皆様に情報発信をしています。
楽器演奏をするときの身体の使い方の専門指導「ミュージックボディーラボ」も主宰しています。

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