アコギとクラシックギター、始めるのにはどちらが良い?

「ギターを弾けるようになりたい!」

でも、ギターと一言で言っても
なんだか種類がありそう。。。

アコギとクラシックギターどちらがいいの?
そんな方への提案です。

私は横浜で40年以上ギターを教えています。
1000名以上の初心者の方とお会いした経験から
どちらのギターが良いかを
お話しいたします。

ギターの種類

ギターの種類は
クラシックギター
エレキギター
アコースティックギター(アコギ)
フォークギター
フラメンコギター
etc…..

ギターは紀元前からの長い歴史があります。
その時代に応じてスタイルをかえて
たくさんの種類のギターが生まれました。

数え切れないほどの種類がありますが
大きく分けて
エレキギターとアコースティックギター
の二つのジャンルに分かれます。

エレキギターは
アンプなどの電気的機械を使わないと
ギター本体からは音が出ない楽器

アコースティックギターは
ギター本体から生の音が出る楽器

と分けることができます。

そのアコースティックギターのなかに
さらに
アコギ(アコースティックギターの略
またはフォークギター)と
クラシックギターがあります

ギターを始める時、買う時に
迷うのがこの2つですね。

アコギの使い道

まず、楽器屋さんで
たくさん見かけるほうがアコギです。
弾き語りの歌手が使っているのは
アコギが多いですね。
アコギの特徴は弦がスティール(金属製)
ネック(弦を押さえる場所)が細い
ピック(プラスチックなどの三角の板)を使うことが多いです。

その主な役割は
弾き語りなどの伴奏楽器
として使われることが多いです。
もちろんソロ(独奏)もありますが
コード(和音)伴奏をしやすいように設計されていて
大きな音量がでます。

アコースティックギター(アコギ)

クラシックギターとは?

一方、クラシックギターは
ナイロンの弦が張られています。
ナイロンが発明される以前は
ガット弦(羊調弦)が貼られていたので
ガットギターと呼ばれることもあります。

伝統的なギターのスタイルを保っているので
クラシックギターと呼んでいます。
クラシック音楽を弾くため、
という意味ではありません。
主にピックではなく指先で弾きます。
そして独奏(メロディーと伴奏を一緒に弾く)を
得意としています。
こんな弾き方です。

その時代によって
伴奏楽器として使われたり
独奏楽器として発展したり
様々なシーンで使われてきました。
現在も独奏や弾き語りや
アンサンブルなど
いろいろなジャンルで使われています。

アコギのメリット、デメリット

ギターを買うにあたって
一番手軽なのはアコギです。
なぜなら価格帯が安く1万円台から
売られているからです。
デザインもいろいろあって楽しいですね。
スティール弦なので
シャリーンとしたキレの良い音がします。
ピックで弾くと
かなりの音量がでるので
大勢の人と歌っても音量で負けません。

ただ、そのメリットがデメリットになることが。
まず、スティール弦は左指が痛いです
特に、小さなお子様や女性には
耐えがたい痛みを伴います。
何度も練習して指の皮が硬くなり
タコになれば痛さも減ってきますが。。。

そして住宅事情によっては
お隣に迷惑になるほどの音量がでます。

弾き語りをするためには
コードフォームと言って
何種類かの押さえの場所を覚える必要があります。
始めから左指4本全部を使うことになり
いきなり、指を同時に4本動かすのは
初心者にとっては難しく
すぐに諦めてしまうケースがよくあります。

クラシックギターのメリット、デメリット

クラシックギターのメリットは
弦がナイロン製で押さえる指が痛くないこと
柔らかい優しい音なので
静かに練習することができます。
ほとんどの場合、一音ずつ
メロディーを弾くための練習をするので
左指の使い方が簡単です。

ギターを買う時に
クラシックギターは
ネック(弦を押さえるところ)が太く、
手が小さい人には押さえにくそうですが
実はそのほうが楽です。

ネックが細いアコギは
コード伴奏だけならば弾きやすいのですが
メロディーを弾いたり
ギター独奏するのには
弦と弦の幅が狭く
隣の弦に指が触れてしまって
弾きにくいのです。

クラシックギターは
ギターソロが弾きやすいように設計されています。

コード伴奏だけでなく
将来はイントロ
ギターソロも弾きたいと思っている人には
オールマイティーに使えてお勧めです。

ただし最大のデメリットは
価格帯が高く3万円以上でなければ
手に入らないことです。

あなたは何を弾きたいですか?

さて、どちらにしようか迷った時
考えていただきたいことは
“ギターを使ってどんなことをしたいのか”
ということです。

誰かとバンドを組んで演奏したい
自分で歌うギター伴奏をしたい
好きな曲のメロディーを弾いてみたい

あなたはギターを使って
どんなことができたら良いと思いますか?
なんとなく、ではなく
しっかりとイメージしてみましょう。

40年間、初心者をご指導して

私は40年以上、初心者の方にギターを教えています。
“ギターを弾きたい、弾き語りしたい”
といって入門した生徒さんでも
レッスンを進めていくうちに
実はギターのイメージと
やりたいことが
違っていたのでは?と思うことがよくあります。

テレビやライブで
ギターを持って歌っているアーティストに憧れて
「あのアーティストのように弾き語りをしたい」
と思い教室に通うように。

コード伴奏ができるようにご指導して
いざギターが弾けるようになって
「では弾き語りしましょう!」
というと8割以上の人が
「いえ、歌は苦手なので歌えません」
とおっしゃいます。

本当はその曲のメロディーが弾きたかった
独奏でメロディーと伴奏を一緒に弾けたほうが楽しい
そう思っていたことに気がついていないのです。
ギターを弾く=弾き語り
だけと思っていたのですね。

ギターを始めるなら

私はクラシックギタリストなので
やはりクラシックギターが好きです。
だからクラシックギターをお勧めしているのではなく
他のギターの音色も好きで
演奏することもあります。

でも、初心者の人がギターを始めるのなら
圧倒的にクラシックギターをお勧めします。
なぜなら
指が痛くないので練習しやすい
弾き語りの伴奏もできる
メロディーが弾ける
ギターソロ(メロディーと伴奏の両方を弾く)も

もう一つの特徴は
上達のためのメソッド(体系的な練習方法)があること
クラシックギターは
右手指先で弾くので
右指の使い方のルールを知るために
メソッドに従って練習したほうがいいでしょう。
自己流で弾いていると
上達が行き詰まることがあります。

クラシックギターを始めるのには
クラシックギター専門の教室に行くことをお勧めします。

まとめ

アコギとクラシックギターのメリット、
デメリットについて
ギターを始めるのならどちらが良いかを
書いてみました。

アコギの方が楽器が安く
簡単に始められそうですが
初心者の方には
長年の経験から
圧倒的にクラシックギターをお勧めします。
そしてクライックギターを始める場合には
専門のお教室に通うこともお勧めします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

井桁典子ギター教室では、身体の使い方の基礎をお伝えし無理なく上達するお手伝いをしています。
特にクラシックギターは基本が大切です。
そして基礎が身につけば他の種類のギターの上達も早くなります。
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井桁典子ギター教室

井桁 典子

井桁 典子

井桁典子ギター教室主宰

初心者を教えて40年以上の経験から、身体に負担なく楽に上達する方法を研究しています。
“ギターライフを楽しんでもらいたい”その思いから、皆様に情報発信をしています。
楽器演奏をするときの身体の使い方の専門指導「ミュージックボディーラボ」も主宰しています。

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