天才ギタリストの基礎練習

スペインのトップギタリスト
マリア・エステル・グスマンさん直伝の
基礎練習を解説します。
マリア・エステルさんは
コンサート、録音、全てをノーミスで完璧に演奏する
天才的ギタリストです。
天才と言われる人はどんな練習をしているのか
その秘密を解き明かします。
基礎練習は単に指の運動ではなく
脳のトレーニングなのです。

このように練習していけば
あなたもノーミスで弾けるようになる方法です。
ぜひ、最後までお読みください。

マリア・エステルさんのこと

マリア・エステル・グスマンさんをお招きして
当教室で基礎練習会を開催いたしました。
マリア・エステルさんは 世界中でコンサートや講習会を行なう
「スペインギターの女王」と呼ばれています。
またの名を「完璧の女王」と呼ばれています。
なぜなら、コンサートでミスをした姿を見たことがありませんし
CD録音も常にノーミスという
天才的ギタリストです。

どうして、間違えないのか?
その秘密を探るためにも
今回は“基礎練習”にスポットをあてて
練習方法を教えてもらいました。

一般的な基礎練習課題なのですが
その取り組み方にノーミスのポイントが見えてきました。

レガートに弾く基礎練習

今回はたくさんの基礎練習を教えていただきましたが
その中の一つをご紹介いたします。

どこのポジションで行っても良いですが
動画では5ポジションで行ってみました。

⑥弦から①弦までを一本の指で順番におさえて弾くだけです。
まず1の指(左手人差し指)1本だけで
⑥⑤④③②①弦を順に弾き
①②③④⑤⑥と戻ってきます。
(セーハではありません)(セーハではありません)
これをi (右人差し指) m(右中指)で交互に
アポヤンド(弾き終わった後、隣の弦にもたれかかる弾き方)
で大きな音で弾いていきます。
2の指(左中指)、3の指(左薬指)、4の指(左小指)
でも同様に行います。

次に右手のバリエーションとして
m(中指)a(薬指)で交互に弾く
i(人差し指)a(薬指)で交互に弾く
これだけです。

この基礎練習の目的は
各音をレガートに(音と音がつながるように)
弾けるようにすることです。
初心者の人にもできる
わかりやすい基礎練習ですね!

でも、これを使って脳をトレーニングしています。

レガートに弾く

左指1本の指だけで押さえると
隣の弦に移動する間に
音が途切れてしまいがちです。
どうやったら音がつながるでしょう?

ギター演奏で難しい点は
1つの音を出すのに左右の指を
ちがうアクションで行うことです。

“左手で弦を押し 右手で弦を弾く“
この時に左手の押さえだけに注意が向くと
“押さえ終わったことを確認してから 右手を弾く“
というちょっとしたズレが
音が一瞬途切れる原因なのです。

音が途切れないために
左右の指先に
脳から同時に命令を出し
同時に弦にアクションする練習です。
つまり右手にもしっかり注意を向けましょう。

脱力

ここで、マリア・エステルさんより
注意ポイント2つ目。
「隣の弦に移動するアクションを
始めはわざと大きく動かす
慣れてきたらコンパクトな動きにする。」
大きく動かしたら余計に音がきれやすいですね?

おそらくその真意は
“弦を押して次の弦に移動する時に
指の力を抜いていることを感じる時間をとる”
という意味でしょう。

音を切らないようにと
慌てて隣の弦に移動すると
その移動の間も指が緊張して
こわばって間違えやすくなります。
ミスを防ぐために
1音ずつ、力がぬけていることをチェック
そのことに慣れたら動作をコンパクトにする」
ということですね。

待機させる

注意ポイント3つ目は
「使っていないその他の指も
力を抜いた状態
そのポジションの上空に待機させておく」

つまり、もし第5ポジションで練習するのなら
5フレットは1の指で押していますね。
2の指は6フレット上に
3の指は7フレット上
4の指は8フレット上に
待機させておくということです。
そうしておけば、他の指を使う時に
すでに準備されていますね。

見ないで

この練習は左手やポジションを見ないでやること
これが最大ポイントです。

自分の指や弦を見ないで
的確に自分の指先を
思った弦の上に運ぶこと。
それらの位置の勘を働かせるトレーニングです。

見なくても確実に
自分の指先がどこにあるか
弦がどこにあるか
“自信をもって的確な弦を押さえられる”
自分の脳の中に
その感覚を覚えさせる練習です。

メトロノームでゆっくりと

この練習は始めはゆっくり行うことです。
速く弾くと音が途切れたかどうかわかりにくいです。
また、何回も単純に繰り返し練習をすると
指が動きを覚えてうまく弾けるようになります。
でも、それでは1音ずつ脳が指に命令をしていないのです。

まずはメトロノームで
1分間に35の速さから始めます
メトロノームの音にピッタリ合わせようとすると
緊張感があり
かえってゆっくりの方が難しいです。

できてきたら少しずつ速くして良い 」
とのことですが
私はゆっくりの方が練習になると感じます。
ゆっくり弾けば、次の音を弾くまでの間に
上記のポイントを全部注意して行うことができますね。
音と音に間にたくさんの注意を払う練習です。
つまり脳のトレーニングですね!

上記のポイントを素早くチェックできるようになったら
その分だけ少しずつスピードを上げていきます。

ノーミスのための練習方法

さて、おわかりいただけたでしょうか?
この基礎練習はだれでもできる簡単な練習です。
でも、それは単純な指の体操ではなく
その1つの練習の中に
たくさんの注意ポイントを入れて練習するかが
脳を活性化させミスを減らすことができます
ミスしなくなるまで
何度も繰り返しできるように練習するよりも
たくさんのことに注意を払う練習をすれば
演奏中の注意力が高まり
自然とミスが減ってくるのです。

身体全体のこと

私から書き加えさせていただくと
この練習の時に
指を思うように動かすために
身体のどこかがこわばっていたり
座り方のバランスが崩れていないか
息を止めていないか
などは当然、注意するべきでしょう。
身体にむだな緊張があると腕がうまく使えないですね。

まとめ

この練習は各1回ずつ行うと
約4分ほどで終わります。
たった4分しか練習できなくても
その中に5倍の注意をはらえば
5倍もの練習効果があります。

マリア・エステルさんは
1つの練習に対しての内容の濃さ
結果、ノーミスで素晴らしい
天才的な演奏につながっているのですね。

“一つの基礎練習にも
一度にたくさんのことを注意する“

単に繰り返し練習を何回もするよりも
ゆっくり1回の練習で
一度にたくさんの命令を
脳から指に送る練習
その方が天才的な演奏に近づけます

最後までお読みいただきありがとうございました。

井桁典子ギター教室では
効率よく上達する方法を
常に研究して生徒の皆様にお伝えしています。
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井桁典子ギター教室

井桁 典子

井桁 典子

井桁典子ギター教室主宰

初心者を教えて40年以上の経験から、身体に負担なく楽に上達する方法を研究しています。
“ギターライフを楽しんでもらいたい”その思いから、皆様に情報発信をしています。
楽器演奏をするときの身体の使い方の専門指導「ミュージックボディーラボ」も主宰しています。

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